土と肥料

自然薯栽培に用いられる土

自然薯の表皮の荒さや色は土に大きく影響するので、良質な土が必要とされています。よく栄養分の少ない山の土が良いとされますが、なかなか山土が手に入らない場合は、ホームセンターなどに細かい赤土が売っているので代用すると良いでしょう。

クレバーパイプを利用する場合は、パイプ内に赤土を詰め込むだけで、周りの用土は水捌けが良ければどんな土でも構いません。土の量は適度な圧迫がイモにかかるように詰め込みます。イモは土圧に反発するように肥大していくので、パイプ内の土が足りないと細長いイモになってしまいます。逆に詰めすぎると太く短くなってしまうので気を付けましょう。

私のようにペットボトル栽培をするときも、同様に適度な土圧がかかるように詰め込みます。私の師匠のように塩ビパイプを使う場合も同様に行いますが、水捌けを良くするための横穴を開けることが難しいので、とくに水捌けには注意が必要です。



自然薯栽培の肥料

肥料の管理は収穫目標によって異なりますが、基本的には元肥として定植1ヵ月に半量を施し、残りの半分を茎葉の生育状況に応じ8月上旬と9月上旬の2回に分けて施します。肥料は有機入り化成肥料(8-8-8)などを用いると効果が緩やかで根焼けなどの心配がありません。

イモの肥大は9月中旬から10月上旬にかけて平均気温が20℃を下回ってくると急速に進行します。そのため、この時期に肥料が効くような管理が必要となります。クレバーパイプを利用している場合(本来はコッチが主流)は、パイプ内に肥料分が流れ込んでしまうとイモに障害を起こしてしまいます。そんなこともありまして、ペットボトル栽培では肥料を使わないようにしています。